竹中 豊文(TAKENAKA, Toyofumi)

教授、工学博士


[研究室]
情報ネットワーキング研究室(61号館4階402室)

略歴
1950年、生まれ
京都大学工学部数理工学科卒業
京都大学大学院工学研究科数理工学専攻 修士課程 修了
京都大学工学博士(論文博士)
日本電信電話公社/NTT電気通信研究所(1975年4月-1999年3月)
 ・ディジタル・データ交換網(回線交換方式)の実用化
 ・分散交換システム、多元パケット交換、同報通信の研究
 ・衛星を利用した同報通信の研究
 ・パケット・電話網間網間システムの実用化
 ・パケット網構成の研究、網間接続に関するCCITTでの標準化の推進
 ・高速パケット交換(後のATM )の研究
 ・ATM交換システムの実用化
 ・セルフサイジングネットワークオペレーションの研究
 ・ATMネットワークオペレーションシステムの実用化
国際電気通信基礎技術研究所(ATR通信システム研究所)
                (1989年2月-1992年2月の間 出向)
 ・通信ソフトウェアの自動作成の研究
 ・システムセキュリティの研究

学位論文
パケット交換サービス高度化のための多元パケット交換と同報通信に関する研究

所属学会
 電子情報通信学会、情報処理学会、IEEE シニアメンバ

研究テーマ
情報通信環境に自律的に適応する「自律適応形ネットワーキングの研究」 をメインテーマに以下の研究テーマを予定。各テーマ毎に複数の課題を 設定する。
     
  1. 自律適応形ネットワーキングアーキテクチャの研究
     ATM技術、IP技術をベースとしたラベルスイッチング、MPOA (Multiprotocol over ATM)等の新ネットワーキング技術の研究を進め、自律適応形ネットワーキングアーキ テクチャの確立を図る。
  2. マルチグレード品質保証ネットワーキングの研究
     各種メディアの品質に自律的に適応するマルチグレード品質保証ネットワークキン グの研究を進める。フロー制御・輻輳制御、リソースマネージメントを研究する。
  3. 適応形ネットワークオペレーションの研究
     情報通信環境に自律的に適応するネットワークオペレーションの研究を進める。 カットスルー技術やセルフサイジング技術の適用、分散協調をベースとしたルーティ ングアルゴリズムの研究を進める。

担当科目
情報理論(3年前期)
符号理論(3年後期)
情報通信ネットワーク(4年前期)(旧通信網工学)
情報通信ネットワーク工学(4年後期)(旧通信工学)
情報通信ネットワーク特論(大学院)(旧情報通信特論)

代表的論文
  1. 竹中豊文 ”広帯域パケット交換におけるパケット転送方式” 電子情報通信学会論文誌(B), J72-B-I, 11, pp. 991-999,(1989, 11)
  2. 竹中、赤池”バースト的なパケット発生源を持つマルチメディアパケット交 換システムのトラヒック特性”  電子情報通信学会論文誌(B), J70-B,no.4, pp. 416-421,(1987, 4)
  3. H. Miwa, J. Yamada, I. Ide and T. Takenaka ”Resilient Self-sizing ATM Network Operation and its Evaluation” IEICE Trans. Commun., vol. E81-B, no.10, pp. 1789-1796, (1998, 10)
  4. N. Yamanaka, T. Takenaka, Y. Sato and K. Sato ”Jitter Tolerant Usage Parameter Control Method for ATM-Based B-ISDN” IEICE Trans. Commun., vol. E78-B, no.4, pp. 485-493, (1995, 4)
  5. K. Kawanishi, Y. Takahashi and T. Takenaka ”Throughput Analysis of a Server with Heterogeneous Inputs for Facsimile Communication Networks” IEICE Trans. Commun., vol. E81-B, no.10, pp. 1850-1858, (1998, 10)


研究室紹介

指導教員
竹中豊文

研究の方針
インタネットの普及や今後のデジタル放送の普及により、通信・放送・コンピュー タ・家電の融合とマルチメディア化が進展すると想定される。また、携帯端末の爆発 的普及により、通信のモビリティが一層増進しており、固定電話を対象として構築さ れた従来の電話網のイノベーションが急務となっている。一方、電子マネー等に見られ る情報化の流れは、社会・経済生活に根本的な変革を及ぼそうとしており、こうした 情報化の流れに対して安定した基盤を与える情報流通プラットフォームの創生が求めら れている。

本研究室では、激変する情報通信環境に自律的に適応し、効率的で簡便な情報流 通を可能にするネットワーキング技術の確立をめざした研究を実施する。

研究の進め方
研究室の創設期ににあたる1999年度は、IETF、ATMフォーラム、ITU-T等の標準化機 関におけるネットワーキング技術の動向把握を行うとともに、自律分散、適応制御、 品質制御をキーワードにした「自律適応形ネットワーキング技術」のコンセプトを固 める。また、提案されている新しいネットワーキング技術に対して、シミュレーショ ンを用いた評価を実施する。

これらのシミュレーション評価を通して、「自律適応形ネットワーキング」のコ ンセプトの確立を図るとともに、新ネットワーキング方式の提案を行う。提案した新 ネットワーキング方式のシュミレーションによる評価を実施するとともに実験システ ムの構築を行い、有効性と実現性の確認を行う。また、標準機関への提案を行う。

予定研究テーマ
激変する情報通信環境に自律的に適応する「自律適応形ネットワーキングの研 究」をメインテーマに以下の研究テーマを予定している。各テーマ毎に複数の課題を 設定する。 自発テーマがある場合は、この限りではない。
  1. 自律適応形ネットワーキングアーキテクチャの研究
    ATM技術、IP技術をベースとしたラベルスイッチング、MPOA (Multiprotocol over ATM)等の新ネットワーキング技術を対象に、需要変動への耐力、品質の可制御 性、ネットワークの信頼性、スケーラビリティー、マルチポイント通信への適用性、 モビリティへの適用性等の観点から、評価・方式提案を行い、適応形ネットワーキン グアーキテクチャの確立を図る。
  2. マルチグレード品質保証ネットワーキングの研究
    ATM技術におけるUPC (Usage Parameter Control)、CAC(Call Admission Control)をベースにした品質制御や、IP技術におけるDifferentiated Service、WFQ (Weighted Fair Queuing)をベースとした品質制御の評価・方式提案を行い、マルチ グレード品質保証ネットワーキング技術の確立を図る。また、適応形ネットワーク のフロー制御・輻輳制御、リソースマネージメント技術を確立する。
  3. 適応形ネットワークオペレーションの研究
    情報通信環境に自律的に適応するネットワークオペレーション技術を確立する。 カットスルー技術を用いた網トポロジーの自律適応性、セルフサイジング技術を用い たネットワーク容量の自律適応性を評価するとともに、分散協調をベースとしたルー ティングアルゴリズムを研究し、適応形ネットワークオペレーション技術の確立を図 る。
 


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